花木マロンの似顔絵画房

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2017.09.01

油絵肖像画の研究と練習方法

油絵肖像画の研究と練習方法

 
8月中はお陰さまで、多くのお客様に似顔絵をご注文頂き、ご愛顧頂きました。
また、今後のために油絵肖像画の研究と練習も多少なりとも出来ました。
 
ご依頼頂いたお客様を始め、関係各位の方々には大変感謝する次第です。
 


似顔絵と肖像画(人物画)のちょっとした違い

 
普段はプロの似顔絵師として65億人を描き分けることを必至としているのですが、
逆に肖像画・・というか人物画の場合、油絵画家などが、特定の人物ではなくて、
例えば・・「婦人像」とか「少女の横顔」みたいなタイトルを
付けているのを見るとちょっとうらやましいわけであります。(^^ゞ
 
要は似顔絵はその名の通り、似せることが一番大切で、
人物画の場合は必ずしもそこが大切ではないということです。
 
肖像画に限って言えば、それでも一般的には写真の様な感じの似てる絵・・
なので正確に描く必要があるのかもしれませんが、
僕の場合は、印象派の画家が描く肖像画の様に、
多少デフォルメされていたり、アーティストの感性に寄った表現が好きですね。
 
ということで、似顔絵と肖像画(人物画)の接点も僕の中では今後上手く作れそうです!
 
似顔絵というジャンルは、その描き分ける技術だけでも相当に奥が深いのですが、
肖像画(人物画)の場合、そこがあまり具体的に意識されると僕の求める表現と少しずれてくる感じ・・
皮肉なものですが、油絵の人物画でも最高の技術を極めていきたいわけであります。 
 


「油絵肖像画」練習作品1

 
今回は、写真から映画女優(ジェニファー・コネリー)を
クイックタッチ(ウェット・イン・ウェット)で練習・・

 

 
デボラで油絵スケッチ習作

 
一度乾燥させた後に、一度だけ重ね塗り(ウェット・オーバー・ドライ)しました。
透明色をグレーズするのではなく、不透明色を若干ポイントで乗せました。
 
似せる必要はないのですが、構造的なことをしっかりとして作品に説得力を持たせないと・・
この段階でもそういった反省はありますが、これ以上は追求しません。
 


「油絵肖像画」練習作品2

 
女優の岡本綾さんをモデルに作画しました。
似顔絵ではないので、こちらも似せることには固執していません。

 

岡本綾さんで油絵スケッチ習作 
 
こちらの練習作品もガッツリの肖像画というよりは、油彩スケッチなので、この程度で終了。
この作品も先程の作品と同様に、一度乾燥させてからのウェット・オーバー・ドライをしております。
 


油絵作品の模写練習

 
こちらは、よく知らない人の作品を直感で選択肢、簡単模写練習しました。
即興で描き進めたので、模写というにはお粗末かもしれませんが、
ポイントは色のバランスのみなので、そこだけ確認しました。
 
もちろんホンモノはちゃんと良い感じですが、この習作だけ見ると、それなりに良い感じ・・
というより自分の好みのテイストに近いですね。

 

油絵の簡単模写スケッチ

いずれにせよ、模写練習は目に見えて実力を伸ばすのに非常に有効な気がします。
 


写真からの練習を通しての感想

 
個人的には、ガッツリの肖像画よりも、粗さの残るスケッチ寄りの作品のほうが、
アーティストの息遣いが出るようで好きかもしれません。
あまりにリアル過ぎるアプローチは、写真でいいんじゃないか?と思うところは、似顔絵と共通して、
写真では表現出来ないものを追求したい気持ちからかも知れませんが。 
 
どうしても細かいところに目が行ってしまうのが、似顔絵を長く続けている間に付いた悪いクセなので、
そこを両立させたいのもあり、8月は模写したり色々と目を慣らす訓練をした次第です。
 
ちなみにこの悪いクセですが・・あくまで個人的なクセであって、
似顔絵続けたらこうなると言うことではありません。
 
結局は色んな技術をバランスよく吸収するにはある程度時間がかかりますが、
相互作用でまた似顔絵の技術自体も上がったと思うので、ここは正直手応えを感じておりますし、
お客様からの様々なご要望にも一層満足な仕事が出来ていると自負しておりますよ!
 


目標はリアルな写実画ではなく・・

 
現在、日本で主流なのが非常にリアルな写真の様な絵画で、
僕の友人や知り合いもその主流として活躍しているのですが、
これは技法的には比較的古典的な技法を多く使っていると思います。
 
また基本的に同じ描き方である以上に、ほぼ作画行程も精密に決めて描き進めていると思います。

 
例えば、グリザイユ(白黒)やカマイユ(有色の単一色)で描き込んだ後に、
グレーズ(透明色で色付け)やスカンブル(こすりつける)、
時に半透明色などを組み合わせて、色味を付けて行くような行程です。

 
これはこれで、透明感のある肌質になり綺麗なんですが、
僕は先程も触れたように、もっと例えば印象派の様にダイレクトに色を乗せて、
生きている躍動感を絵の具自体の固有色と質感で出したい方なんですね。
 
緻密に図鑑の様にと言いますか、そういう説明的な表現よりは、
光と命を表現したいと・・なので、出来るだけ直感に任せた練習を重ねている次第です。

 
多くの超絶リアル系の作家が世間的に大成功しているのを見ていると、
少し気持ちがブレそうになりますが・・(^^ゞ
つまり、彼らは世の中の主流として評価されている実績があるわけですから・・
 
でも逆に、ここは踏ん張りどころかなと思うし、
自分で言うのもナンですが、僕の油絵には彼らの絵にはない魅力があります。
 
あまり、印象派風のと言うか、超絶リアル系以外で突出して対抗している作家が
日本には少ないと思いますので、
ポジション的にはそこで絵自体の魅力で認めてもらうのが目標ですかね。
 
ま、良いものが描ければカテゴリー解釈は何でも良いんですけどね(^^ゞ


 

 


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